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最新外国為替市場情報
リリース時間:2026-07-27 パブリッシャ:GINZO
【リスク注意事項】以下の情報は市場情報の整理にとどまり、いかなる投資アドバイスを構成するものではありません。外国為替取引は高いリスクを伴うため、慎重に取引してください。

一、マクロ主要テーマ:スーパー中央銀行ウィーク到来+中東地政学リスクの変動

今週の外国為替市場は重要なスーパー中央銀行ウィークに突入する。7 月 28~29 日の FRF(米連邦準備制度理事会)政策会合、7 月 31 日の日本銀行金融政策決定会合が二大焦点となる。加えて中東情勢の激変、原油価格の大幅変動により、世界のインフレと中央銀行の利上げ期待が絶えず更新され、米ドルおよび非米通貨の短期的なトレンドを左右する最大の要因となっている。

中東情勢の最新動向

前半週は米イラン間の対立が激化し、ホルムズ海峡と紅海の海上輸送が同時に脅威にさらされ、ブレント原油価格は一時 1 バレル 100 米ドルに迫った。週末に米側が空爆計画を停止し、イランも融和的なシグナルを発信したことで市場のリスク回避ムードは急速に緩和、原油価格は大幅に下落した。
現在市場に定着した取引ロジックは下記の通り。
 
原油価格上昇→輸入インフレの高まり→主要中央銀行が高金利維持・追加利上げ期待の上昇→米ドルに追い風。
 
一方、紛争が緩和し原油価格が下落すると利上げ期待が後退し、米ドルは圧力を受ける。
円への影響は特異な構図となる。日本はエネルギー輸入依存度が高いため、原油高が貿易赤字拡大・輸入インフレを悪化させ、円が伝統的に持つ避難通貨としての性質が失われ、紛争激化局面ではむしろ円安要因となる。

FRB 政策に関する市場予想(市場織り込み)

政策金利は現在 3.50%~3.75%のレンジで維持されている。CME フェドウォッチによると、
 
7 月会合で据え置きの確率は 63.7%、25bp 利上げの確率は 36.3%。
 
市場の主流シナリオは 9 月に利上げが開始されると見込んでおり、累計 25bp 利上げの確率 55.2%、2 回利上げの確率 25.2%となっている。
ウォッシュ FRB 議長は「固定的なフォワードガイダンスを廃止」する方針を継続し、各会合でリアルタイムの経済指標に基づき動的に政策判断を行う姿勢で、政策の不確実性が大幅に高まっている。各機関の共通認識として、今回の会合がタカ派的なトーンを示しインフレ見通しを上方修正すれば米ドル指数は再び上昇する一方、慎重な言及が見られれば米ドルは短期的な調整余地に直面する。
米 6 月 CPI 前年比 3.5%、コア CPI 前年比 2.6%と指標は鈍化したものの、エネルギー価格の反発により市場はインフレが持続的に低下すると安易に見込めない状況だ。

二、主要通貨の個別分析

1. 米ドル指数(DXY)

現在の取引レンジ:101.10~101.60
 
【支え要因】地政学リスクによる避難需要、原油価格反発によるインフレ懸念、年内 FRB 利上げの残存可能性、米国債利回りの高止まり。
 
【圧迫要因】中東紛争の一時的緩和、米国インフレの緩やかな鈍化、長期高金利が経済にもたらす悪影響を先回りして市場が織り込む動き。
短期的な動向は FRB 会合の結果に大きく依存する。タカ派な結果であれば上値抵抗 102.00、慎重なシグナルが出されれば下値支持 100.80 に注目。

2. ユーロ / 米ドル(EUR/USD)

現在価格は 1.1370 付近で推移。
 
欧州中央銀行(ECB)は明確なタカ派シグナルを発信しており、9 月に 25bp 利上げが実施される確率は市場で 95%まで織り込まれている。ラガルド総裁はエネルギー価格上昇が二段階目のインフレ圧力を引き起こす可能性を警告、インフレの低下プロセスには反動が伴うと指摘した。
売り圧力要因:ユーロ圏製造業の継続的な低迷、エネルギー輸入コスト上昇が貿易収支を悪化させる。
多空のせめぎ合い:ECB 利上げ期待がユーロを支える一方、米ドルの金利優位性、世界の避難資金が米ドルを選好することで上昇幅が制限される。短期レンジは 1.1320~1.1440。1.1450 を安定的に上抜けて初めて上昇余地が開ける。

3. 米ドル / 円(USD/JPY)

高水準でもみ合い、直近価格は 163.60 付近。これまで 1986 年以来の安値 163.98 を記録した。
核心的な構図:米日間の大幅な金利差が相場を主導し、キャリートレードが円を継続的に圧迫している。
日本の財務大臣は複数回にわたり口頭で警戒感を表明し、「必要に応じ断固たる為替調整措置を実施する」と述べている。だが口頭介入のみで実際の市場介入が実行されていないことから、市場における介入期待は低下している。
日本 6 月コア CPI は前年比 1.6%に上昇。市場では日銀が早ければ 10 月に再度 25bp 利上げを行うと予想されている。今週の日銀政策会合では政策金利 1%が据え置かれる見込みが強く、植田和男総裁の会見発言から今後の利上げ手がかりを探ることが焦点となる。
重要な注目点:日銀が明確な利上げシグナルを出せば USD/JPY は一時的な調整下落が見込める。明確なタカ派発言がなければ円安圧力が継続する。短期支持線 162.80、抵抗線 164.00。

4. 英ポンド / 米ドル(GBP/USD)

現在価格は 1.3310 水準。
 
イングランド銀行(BOE)の政策金利は 3.75%で安定しており、ECB より高い水準で金利差による支えとなっている。国内サービス業のインフレは粘り強いものの、英国国内の政治的不確実性、経済成長の低迷がポンド買い勢いを抑制している。
最近ポンドは小幅安が続き、投資資金は様子見姿勢を強めている。短期抵抗線 1.3380、支持線 1.3250。今後は米英中央銀行の政策期待格差に注目。

5. 豪ドル / 米ドル(AUD/USD)、NZ ドル / 米ドル(NZD/USD)

豪ドルは 0.6970 付近で取引されている。オーストラリアの雇用指標は堅調で、豪州準備銀行(RBA)の追加利上げ可能性が残る。ただ商品通貨はリスクセンチメント、国際原油価格、商品サイクルの影響を強く受け、米ドルの強さが反発幅を抑えている。
NZ ドルはリスク選好度に連動して変動し、中国国内需要の見通しが NZ ドルの中長期的な動向に影響を与え続けている。2 つの商品通貨は現在レンジ内でもみ合い、明確な単方向のドライバーに欠ける状況。

6. 米ドル / カナダドル(USD/CAD)

カナダドルは原油関連通貨として国際原油価格と強く連動する。原油価格の下落はカナダドルの支えを失わせ、カナダのインフレ指標の変動によりカナダ銀行の利下げ期待は一時的に後ろ倒しになっている。原油価格が再上昇すればカナダドルの上昇が見込める。

三、人民元為替関連情報

中国人民銀行(中央銀行)鄒瀾副総裁は最近、人民元為替レートは双方向変動を維持すると表明した。中央銀行は為替の弾力性を保ち、人民元が合理的で均衡した水準で基本的に安定するよう維持するとし、対外的地政学リスク、海外中央銀行の政策変動がもたらす外部ショックを綿密に監視すると述べた。
政策面では、六大国有銀行によるオフショア人民元直接取引スキームが導入され、オンショア・オフショアの資金プールが連携。価格格差の縮小、オフショア市場の期待安定、短期的な為替の過剰変動の抑制に貢献する。
相場動向:オンショア人民元(CNY)、オフショア人民元(CNH)は 6.8 付近でもみ合い。外部環境として FRB 政策、米ドルの強弱が人民元短期変動の主要な外部要因。国内経済回復のペース、輸出入データが内部的な支えとなる。
中長期的な金融機関の見通し:経常収支の持続的黒字がファンダメンタルズの支えとなる。一方、米ドルの変動やリスクムードの変化により一時的な双方向変動が生じ、一方的な大幅増価・減価の基礎は存在しない。

四、国際決済通貨最新データ(SWIFT 6 月統計)

米ドルの国際決済シェアは 50.10%に低下し 2 年ぶり安値。ユーロ 21.88%、英ポンド 6.71%、円 3.66%。人民元の決済シェアは 3.10%に上昇し世界第 5 位に回復、人民元クロスボーダー決済の活発化が反映されている。

五、今後の注目イベント(北京時間)

7 月 28 日夜:米週間新規失業保険申請件数、FRB 政策金利発表+政策声明
 
7 月 29 日未明:ウォッシュ FRB 議長記者会見(今週最大の相場変動要因)
 
7 月 31 日昼:日本銀行金融政策決定会合、植田和男総裁記者会見
 
継続監視事項:中東情勢の推移、ブレント原油価格の変動